笹孫
4代目店主 笹川慶彦
ご購入は天と山と田んぼと真鴨
弥彦・角田の二つの山を望み、
田んぼが広がる越後平野に、
光が燦燦と降りそそぐ。
田んぼの中の一画で、つややかな
深い緑色を冠した真鴨たちが
池に入ったり餌をついばんだり——
豊かな自然環境の下でふっくら育つのは
お冨さんの「越後真鴨 翠」。
まごうかたなき新潟の《真鴨》を提供して行く。
人と同じ米を食す独特な飼育方で育ち、
越後新潟の自然を存分に堪能した
「越後真鴨」。
冬鳥と呼ばれる真鴨は
寒い季節に食すのが超絶うまいっ。
さぁ、心して召し上がれ。
越後平野が広がる新潟市西蒲区の一画に、
うっとりするほど美しい鴨がいる。
つやのある青緑色の頭部に、首には白い輪。
鴨肉の中でも肉の質・量は最高位とされる真鴨である。
その中で、本物の比類なきうまさだと高評価を得ているのが
鴨を食す伝統が残るこの地域で
半世紀近くも前から育ててきた
新潟生まれ・新潟育ちの真鴨たち。
優雅さ、輝き、そして青緑の色は
まるで宝石の翡翠——。
世界有数の翡翠産地・新潟県だもの、
だから、《翠(みどり)》。
五穀豊穣の豊かな自然の贈り物、
「越後真鴨 翠」をお冨さんからお届けします。
新潟駅から車で約30分、
新潟市西蒲区の地域では、
昔から鴨料理を食す伝統があった。
田んぼや畑が広がる中で沼や池が点在するこの地域は
鴨たちにとっては楽園のような存在だったのだろう。
そうした土地柄から鴨を育てる養カモ場が多かったものの、
現在は1軒が残るのみ。
47年間続けてきた私たち生産者の願いは一つ。
新潟の真鴨の本来のおいしさを、
この先もずっと知ってほしい——
新潟において、パイオニア的存在の真鴨養殖。
先人の「技を継ぐ」という責任と誇りを、
お冨さんは100年先までつないで行く。

新潟市西蒲区出身
福島定一さん
(ふくしまさだいち)
鴨の養殖が盛んだった新潟県新潟市西蒲区で現在唯一残っているのが、県内外で真鴨の品質を高く評価いただいている当養カモ場です。
「真鴨の養カモ場」としてこの道47年ですが、このたび、高齢化を機に「真鴨養殖の技術の継承を」と、《お冨さん》にバトンを渡す運びとなりました。
養殖は、桜が咲き誇る季節に孵化機に次々と入卵し、約1カ月かけて人工孵化させる。5月の中旬ころ、かわいいヒナの誕生を迎えると、その2日後にはもう池に入って、いっぱしの野鳥らしく本能で水浴びするんです。
こんなに小さいヒナでも、鴨の顔つきを見ればオスかメスかがほぼわかります。ヒナは、後2カ月もすると親鳥の大きさになり、ここから秋になるまでエサやりを繰り返す。真鴨たちが食べるエサは自分で作った米と葉物野菜。
養カモ場を始めた当初はうまく行かず、試行錯誤の繰り返しでした。今回でダメだったら、もうやめようと何度も夫婦で話していたら、ある日突然うまく行って……どんどん注文がきて……ここまで来るのに長かった。夢がかなった瞬間でした。
ストレスフリーにならないよう育てる真鴨の数を決め、決して量産はしません。ヒナ誕生からの生産工程を経て食用作業に至るまで安全・安心を優先するのは、もちろんおいしく食べてもらいたいという思いからです。ありがたいことに、全国的に有名な料理店からも極上の味わいと評価いただいていますが、これもひたすら真面目に取り組んできたことを認めていただいたおかげです。
47年間培ってきた真鴨への思いと当養カモ場の技術は、今後は《お冨さん》の「越後真鴨 翠」につないで行き、真鴨肉のおいしさを、もっともっと多くの人に知ってもらうのが、 私の次の夢です。

新潟市南区(旧味方村)出身
笹孫 4代目店主
笹川慶彦さん
(ささがわよしひこ)
鴨との出合いは小さいころからですね。
父が鴨猟をしていて、小さいころから猟に一緒に行ったりしていて身近な食材でした。
獲った野鴨を捌いて串に刺し、焼き鳥にしてくれた味はしっかり記憶にあり、同時に命をいただくということを覚えました。
「越後真鴨 翠」は丸々と太っていて、脂乗り、身・質ともに最高峰だと思っています。
野鴨は野性味が強く、肉はレバーのような味がするので苦手な人も少なくありません。鴨の中でも「越後真鴨
翠」は保菌数(※)が少なく安心して食べられ、内臓もきれい。雑味がない上に鴨本来の風味と味わいがあります。養殖で育った「翠」は、個体差も少なく品質も安定。鴨料理のおいしさを提供するには「安心と安定」はマストです。
真鴨を育てながら店で料理の提供も行うため、仕事量が増えて出荷シーズンは人手が足りなくだろうという不安がありますが、「翠」のおいしさを県内外のお客さまに知ってもらい、伝統料理・郷土料理として地域活性につなげたいと思っています。
※保菌数とは、ある個体が体内に保持しているウイルスや細菌などの種類や量を指し、真鴨は他のカモ類に比べて保菌率が低いという報告がある。特に鳥インフルエンザウイルスはについては、真鴨が保有しているケースは少ないそうです。

#01
うまい!はハッピー
かもの脂身で炒めた長ネギ、冬においしくなるセリ、かも肉と相性抜群のゴボウをたっぷりと食べてほしい鍋物。やわらかく煮えたかも肉の風味でさらにおいしさはグレードアップ。


#02
止まらない食欲
おいしさに定評あるかも焼きも、真鴨の焼きは弾力ある食感ながら、意外にさらりとした上品な味わい。これならいくらでも食べられる。


#03
おかずは要らない
かも肉をしょうゆで煮るだけの超簡単調理。しっかりした味付きのご飯だから、おかずは全く要らないが、おかわりは必須。
